『命の尊さ』−この世界では、天災、テロや戦争、事故や病気などで日々多くの命が失われています。大切な人との死別は、とてもつらく悲しいものです。しかし、その悲しみは永遠のものではありません。今は亡き愛する人を思い、日々祈りを捧げ、今日1日生かされ支えられた命に感謝いたします。
1日の始まりとして生かされていることへ感謝し、朝業(朝のおつとめ)を行っております。
仁比山地蔵院は、豊かな自然の中に素朴な佇を見せる こころの寺。
開創1300余年の歴史を伝える日本最古の観音霊場九州西国観音霊場の第20番札所としても知られています。
毎月17日には観音様の縁日が開かれ、護摩修法、大般若祈祷、法話が行われ、近隣の人々の信仰を集めています。
★観音様の縁日 護摩修法のご案内★
毎月17日は、観音さまの縁日です。
午後1時半より、当地蔵院本堂にて、護摩祈祷、大般若祈祷、法話が行われます。
護摩祈祷は、密教の秘法の中でも特にご利益の大きいといわれる修法です。
護摩壇(ごまだん)に火を点じ、火中に供物を投じ、添護摩木(添え木に名前や年齢、祈願したいことを書いて納めて頂いたもの)を投じて祈願します。
「護摩」というのは、サンスクリット語の「ホーマ」を音写したもので、「物を焼く」という意味です。
炉(ろ)は「観音様の口」を表し、その口から燃え上がる炎は、仏の智慧(ちえ)の象徴でもあり、その口から供物を食します。
つまり納めた護摩木は、供物として五穀と一緒に焼かれるのです。
煙が天に届くことで、天は食を頂くことができ、代わりに人に福を与えるとされていて、
我々の内なる悩みや煩悩を焼き尽くし、あらゆる願い事を成就すると言われています。
どうぞ、ご近所お誘い合わせの上、ご参拝ください。(参加自由です)
★秋のお彼岸★
彼岸という言葉は、サンスクリット語の「パーラミター」の漢訳「到彼岸」の略だといいます。
元々仏教の用語で、「煩悩に満ちた現世である此岸(しがん)を離れて修行を積むことで煩悩を脱して、悟りの境地に達した世界(彼の岸)に到達する」という意味をもちます。
現代の私たちが普段使っている「お彼岸」という言葉は、修行を経て悟りの世界に達したというよりも、彼岸の期間に寺院で行われる彼岸会と呼ばれる法要や、先祖供養の意味で用いられます。
お彼岸の中日である春分の日の意味が「自然をたたえ、生物をいつくしむ」、秋分の日が「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」という意味をもちます。
仏教においては、彼岸は西、此岸(しがん)は東にあるので秋分と春分は太陽が真東から昇って真西に沈むことから、彼岸(極楽浄土・あの世)と此岸(この世)が通じやすくなると考えられ、その時期に先祖供養をすることでご先祖の冥福を祈るとともに、自らもいつか迷いのない此岸(しがん)に到達できるよう願ったのです。
そのため、この行いは功徳があると言われています。
それに反して、「死んだら無になる、自分が生きているのは自分に運があるからだ。 先祖に手を合わせてなんになる」と考えの方も少なからずいらっしゃいます。
人は誰でも、自分の力だけではなく、色々な人の支えがあって成り立っています。
この世に生きる今の自分を見ればそう思いますが、先祖があっての今の自分という事になります。
何代もの数多くの先祖がいて、1人欠けたとしたら、今の自分の存在はないことになります。
先祖から受け継いだ大切な使命を担っているのが自分の尊さです。
そして、ご先祖への感謝の気持ちを表す一つが墓参りなのです。
お彼岸は先祖に手を合わせて感謝する機会だけでなく、人生において大切な6つのこと「六波羅蜜」を実践できているかどうか見つめ直す期間でもあります。
<六波羅蜜>
1)布施=他人への施しをすること
2)自戒=戒を守り、反省すること
3)忍耐=不平不満を言わず耐え忍ぶこと
4)精進=精進努力すること
5)禅定=心を安定させること
6)智慧=真実を見る智慧を働かせること
お彼岸の期間には、家族みんなでお墓まいりに行き、大切に守っていきたいものです。
★秋のお彼岸★
9月20日(水):彼岸入り
9月23日(土・祝):彼岸の中日(秋分の日)
9月26日(火):彼岸明け
★平成28年11月 恵比寿天建立★
平成28年11月に皆様のご健康と安全、商売繁盛を願い、恵比寿天を建立いたしました。
七福神中で唯一の日本の神様。
いざなみ、いざなぎの二神の第三子といわれ、満三歳になっても歩かなかったため、船に乗せられ捨てられてしまい、やがて漂着した浜の人々の手によって手厚く祀れたのが、信仰のはじまりと伝えられています。左手に鯛をかかえ、右手に釣竿を持った親しみ深いお姿の漁業の神で、特に商売繁昌の神様としても信仰が厚いです。
★平成28年申年本尊御開帳記念 天井画「花丸」★
平成28年申年本尊御開帳記念として、天井画「花丸」(54枚)を奉納させて頂きました。
四季折々の美しい花々のもとで、ご参拝頂ければ幸いです。
檀信徒の皆様、ご寄進下さり誠にありがとうございました。
心より御礼申し上げます。